導入
ご自身のWebサイトやブログを運営している方で、こんな経験はありませんか?
「自分のサイトなのに、アクセスするたびにGoogle Chromeから『このページを翻訳しますか?』というポップアップが出てしまう…」
日本語で書いているつもりなのに、なぜこんなことが起きるのでしょうか。
これは多くの場合、ページ内に技術的な専門用語や英語のコードスニペットが多いと、Chromeが「このページは英語のページかもしれません」と自動で誤認識してしまうために発生します。
このポップアップは、訪問者にとって「うっとうしい」だけでなく、サイトの専門性を損なう可能性もある、小さな、しかし重要な問題です。
今回は、この問題をHTMLコード一行で簡単に解決する「ヒント」をご紹介します。
解決策:notranslateメタタグを追加する
この翻訳提案ポップアップを非表示にする最も直接的で強力な方法は、Webページの<head>
セクション内に、以下のmeta
タグを1行追加することです。
<head>
<meta charset="UTF-R">
<title>あなたのサイトのタイトル</title>
<meta name="google" content="notranslate">
</head>
これは、Googleのサービス(Chromeの翻訳機能など)に対して、「このページは翻訳の対象にしないでください」と直接命令する特別なタグです。
WordPressの場合、お使いのテーマ(Cocoonなど)の設定に「ヘッダーに追加するコード」といった項目があれば、そこにこの一行を記述するだけで、サイト全体に適用できます。
もう一つの重要な設定:lang属性
今回の問題を根本的に防ぐために、もう一つ確認しておくべき重要な設定があります。
それは、<html>タグに、そのページが何語で書かれているかを明記するlang属性です。
日本語のサイトであれば、HTMLの先頭は必ずこのようになっているべきです。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
...
</html>
これは、検索エンジンやブラウザに「このページは日本語です」と公式に伝えるための、Webの基本的なルールです。
まとめ
多くのサイトでは、lang="ja"
が正しく設定されていれば問題ありません。しかし、技術ブログのように英語と日本語が混在するサイトでは、AIが誤認識してしまうことがあります。
- 基本:
lang="ja"
を正しく設定する。 - 念押し:
meta name="google" content="notranslate"
も追加しておく。
この2つの設定を両方行っておくことで、訪問者を翻訳ポップアップで煩わせることのない、より快適なWebサイトを提供できます。
たった一行の追加でユーザーの小さなストレスを解消できる、非常に「コストパフォーマンス」の高い改善です。この記事が、あなたのサイト運営の「ヒント」になれば幸いです。
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